ずいぶん前にインストールしていたのに、先送りしていたWildLightをついに稼働させてみました!
その理由が情けないことに仕事で大ポカをやってしまい、今やらないでいつやるんだろう・・・という状況になったから。
この1,2週間、本当に脳死状態で、プライベートでも食洗機に食器を入れず回してしまったり、痴呆の始まりだったらどうしよう・・・と恐れるレベルのボケが続いております。
前置きはさておき、WildLightについて簡単にご紹介します。
WildLight
このWildLightとは、@terrysaito テリー斉藤さんが開発されたワードマクロを利用したツールで、主な目的はポカミス防止です。まさに私のためのツール・・・。
Wordのマクロ、ワイルドカード、正規表現・・・など恐ろしげな言葉をひとつも知らなくてもその日から使えるようにパッケージになっています。しかも無料です!
私は使用しはじめてまだ数日なのですが、どんなツールなのか、これまでわかったことを備忘録としてまとめておきます。
1)マクロのパート
WildLightは、マクロのパートと辞書機能とに分かれています。
マクロが得意なこととして、蛍光ペンを全部消す、コメントを書き出す、2ファイルを表形式にして並べるなどの機能を装備。(参照:
簡易対訳表を作ってみる)
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マクロで2ファイル(原文と訳文)を1文書上に表形式で表示し、数字チェック辞書を走らせたところ。
(Terryさんのブログからお借りしました) |
まだ1ファイルしか試してませんが、自動的に割付けてくれるセグメント機能はなかなか優秀で、多少のズレはありますが、直している間に発狂したくなるような感じではありません。
2)辞書機能
この辞書機能が得意なのは、ミスっているところを検出すること。
検出されたものを自分で確認し、間違っていたら手で直すことでポカミスを防止しよう、というコンセプトです。
辞書機能として、半角カタカナを全角に変換したり、数字の部分をチェックしやすいように蛍光ペンをつけてくれたりします。
WildLightのすごいところは、この基本的な辞書が20個ぐらいついてくるんです!
WLDIC_全角英数半角変換.txt
WLDIC_半角カタカナ全角変換.txt
WLDIC_半角英数全角変換.txt
WLDIC_数チェック(単色).txt
WLDIC_数チェック(色付).txt
WLDIC_文字数カウントして見積額計算.txt
WLDIC_日本語チェック.txt
WLDIC_日本語異字同訓チェック(色付).txt
WLDIC_用語をエクセルへ抜く.txt
WLDIC_用語をエクセルへ抜く(2).txt
WLDIC_用語をワードへ抜く.txt
WLDIC_簡易技術英文チェック.txt
WLDIC_英単語TYPOチェック.txt
WLDIC_英文スタイルチェック.txt
WLDIC_英文法チェック.txt
WLDIC_赤文字部の文字カウント.txt
WLDIC_JTF日本語標準スタイルガイドチェック.txt
既存の辞書に自分のヒヤリハット事例を追加していくこともできますし、Blogに公開されている
基本的な約束事を読みながら、自分で独自の辞書を新規に作成することも可能です。
私はやってしまいがちな変換ミスを防ぐための辞書、下付上付き文字チェック用の辞書を自作してみました。
この辞書パッケージでとりあえずスタートしてみて、使いながら自作を増やしていく、というのがいいように思います。
3)いたれりつくせり
ここでWildLightの機能が優秀であることもさることながら、機動力のあるTerryさんのサポート体制がすごいです!
まずは初心者でもすぐに使える
スターターキットが用意されているので、冷やかしでもDLしてみようか・・・という気持ちになる!
今朝の出来事なのですが、「上付き下付文字をチェックしたい」とつぶやいてみたら、10分後?にはもうその機能を追加してくださいました!
新バージョンのDLは
こちら。
上付き下付、イタリック等をチェックする
辞書の作り方はこちら。
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ツールを使う時にいつも思うのですが、どのツールも完璧に自分のやりたいことを実現してくれることは残念ながらないのかもしれません。WildLightを導入したからといって、他には何もいらない!ということはないと思います。それはTradosのようなメモリ機能のついたツールもそうですし、Wordマクロや秀丸マクロなども同じかと。
ツールごとの得意分野を把握し、自分のどの弱点をカバーするために利用するのかを考えながら、ツールを過信せずに上手につきあっていきたいなぁと思います。