2014年3月29日土曜日

改めましてこんにちは&個人向け機密書類の溶解サービス

改めましてこんにちは。

関東では桜も咲きはじめてますねー。
新しいことをスタートするにはちょうどよい季節、ということで新しいブログを立ち上げることにしました。(試運転はこの年初からやっていたので、改めてのご挨拶になります)

このブログでは、翻訳・通訳業界で面白いなと思った記事・トピックスの紹介を中心に構成していきたいと思います。

医薬に特化した内容は姉妹ブログ「カンサンの医薬翻訳ノート」にて更新を続けていく予定です。


さて。春といえば旅立ちの季節。
大掃除・断捨離もはかどるいい気候になりましたよね!

仕事机周りの大掃除で機密書類の処理って困りませんか?

最近、エージェントさんからISO取得のために、PCにはウイルスソフトを入れてますか?とか、シュレッダーしてますか?等の機密の取り扱いに関するアンケートを受けることが多くなってきましたし、ライティングの仕事では資料を読みながらメモを取ったりする必要があるため、大量のプリントアウトからは逃れられません。

さぁ、納品した~っとなった後、実はこのプリントアウトの原稿処理が大変で、
よく子どもたちにシュレッダーをお願いしたりしているのですが、それでもゴミは散らかるし、時間もかかるし何かいい方法はないかしらと思っておりました。

そうだ!もしかしたら企業ではおなじみの機密文書溶解サービスが個人向けであるかもしれない!と思い立ち、調べてみました。
多くのサービスが23区内限定とか、1箱からだと高価だったりといいのがなかったのですが、運送会社系は手軽でよさそうです。



料金 1800円 (▲専用ダンボール箱44×32×28cm(A4用紙が横に2枚入る大きさ)1箱分)
集荷あり。運賃・溶解処理料・溶解完了証明書発行料を含む。

2)佐川

■A3対応:1,500円(税込)+段ボール箱 450×340×280mm 300円
■A4対応:1,250円(税込)+段ボール箱 340×250×280mm 250円
集荷あり。運賃、溶解処理手数料、溶解証明書発行手数料含む。

しかも両社、実質同料金。
A4に限定すれば佐川さんの方がお安いでしょうか。

今の仕事が終わったら一度機密文書をまとめて頼んでみようと思います。
1箱でどれぐらいの文書が入れられるのか実験してみればお値打ちサービスなのかどうか、はっきりしますものね!

2014年3月23日日曜日

「東大醫學――蘭方医学からドイツ近代医学へ」が面白そう(東京イベント)

ただいまちょうど開催中の日本循環器学会の第78回学会(3/21~23)に合わせて、
丸の内で貴重な資料の公開展示が行われています。

東大醫學――蘭方医学からドイツ近代医学へ


◆場所
丸の内にあるJPタワー(KITTE)
2階・「インターメディアテク」(IMT)

◆会期
3/19~5/11

◆主催
東京大学総合研究博物館

東京大学が所蔵している医学標本コレクションを展示公開していて、生体標本以外にも医療機器や実験用具なども展示されているとか。
日本の近代医学の歩みを幕末から明治前半の医学標本から考えてみましょう、という構成になっているそうです。

実際に訪れた方のお話によると、「骨董品のような美しさ」もあるとか。

・・・・

話しは変わりますが、この開催場所であるJPタワー。そのユニークな建築でも有名ですよね。
以前、トークショウでこのJPタワーを建てた鳶の親方の話を聞いたことがあったのですが、その建築美だけでなく、人の手で作り出されていく工程にも美しさがあったなぁなどということも思い出してしまいました。

インターメディアテクという場の活動も興味深く、東京駅の目の前という好立地を活かし、様々な活動を期待したいところです。開館時間も11時~18時、木と金は20時までというのもよいですね。

首都圏在住の方はもちろん、出張の帰りに東京駅で新幹線まで少し時間がある・・・なんて時に覗いてみるのも楽しいかもしれませんね!

2014年3月14日金曜日

吹き替え翻訳の奥の深さを知った...映画『アナと雪の女王』主題歌の裏話

本日公開のディズニー映画『アナと雪の女王』。
すでに公開されているアメリカでも評価も高く、アカデミーも受賞しましたね。

私が初めてこの映画の主題歌、Frozenを耳にしたのは映画館の予告編でした。
いきなりフルでこの主題歌のPVが流れて鳥肌がたつほど感動し、家に帰ってさっそくYoutubeで動画を探し、そこから毎日のように見ています。イディナの歌声も歌詞にもぐっときますね~

日本の公開が近づくに連れて日本語版も多く耳にするようになってきました。

”Let it go”のように日本語にしにくい歌詞をどうやって訳してるのか気になってよく聞いてみると、
すばらしい巧みの技があちらこちらに。
直訳じゃない、でも全体からするとこの訳がぴったりだなっていう工夫がたくさんあって、すばらしい・・・どなたが翻訳されたんだろう・・・なんて思っておりました。

ありました!どのようにしてあの日本語版ができたのか、なんと翻訳者が具体的に答えていらっしゃいます!

『アナと雪の女王』翻訳家が明かす訳詞の苦労

劇中歌の訳を全てご担当されたのが高橋知伽江さん。
サビの”Let it go”を「ありのままに」と訳すにあたって、「口の形がアップになるので、三つ目と六つ目の音の母音は『お』に限定されます。この制約の中で原語が伝えたいメッセージをどう伝えるか」悩んだとか。

文字数まではなんとなく私でも考えつくと思うんですが、母音の位置まで配慮して決めたのかと思うと、本当にすばらしいお仕事だなって思います。

字幕と吹替え、なんとなく似てるのかなと思っていたのですが、いやはや、吹き替えには吹き替えの難しさ、楽しさがあるんですね。すごく勉強になりました。

劇場で見るのが楽しみです!

2014年3月10日月曜日

PASORAMAから出典情報がコピペされないようにするプログラム!(AHK版←これを使えばどのアプリにも対応)

やった~
ついにしんハムさんがOSに在中させるプログラムを完成してくださいました!


早速ダウンロードして使ってみましたけれど何の問題もありません!
素敵に動いています!

AutoHotKey(AHK)というプログラムを使っていらっしゃるそうで、
これは翻訳者さんにはお馴染みの「かんざし」や「PureText」などでも使われているものと同じ。
どのアプリケーションでも横断的に使えるようになる神がかった仕上がりになっています。

しんハムさんのブログでは、コードも公開されているので、そこから直接コピペもできますし、
私のように実行ファイルをダウンロードして簡単に使い始めることもできます。

実はしんハムさんご自身は、あまり出典情報がコピペされる現象には困っていなかったそうなのですが、翻訳仲間のために今一肌脱いでくださったそうです。

ありがとうございました!

2014年3月9日日曜日

PARSOMAの出典情報がコピペされちゃう!を解決するマクロ!

やっぱりみなさん、「あれね・・・毎回コピペされちゃうのってちょっとね・・・」と思われていたんですねー。
私もPASORAMAなしに仕事はできないというぐらい愛用しているんですが、
訳語をコピーして、原稿にペーストしようとすると、必らず出典情報がペーストされてしまいます。。

昨日の翻訳フォーラムでもこのPASORMAを搭載した辞書の紹介があって、
ツイッターでも出典情報がなければねーみたいな話をしました。
私もそんなひとり。

一晩寝て起きたら、なんとしんハムさん(小林さん)がワードマクロで回避する方法を開発!


さすがです!「あー、めんどい」って100回思うぐらいなら、自分で解決策を考えればいいんですよね!

私はワードにコピペすることより、虎にすることが多いので、OS依存で同じようなことができないかしら・・・と思ったり(小声)。(追記3/9:思っただけでなく、おたずねしたら検討中、しかもできそう・・・とのこと。期待しちゃう)

さっそくワードにマクロを設定完了できました(3/9)いやー、これで日々のストレスが一つ減る。
小林さん、ありがとうござます!

2014年3月8日土曜日

翻訳フォーラム大オフ会2014、いよいよ本日です

翻訳フォーラムといえば、大ベテランな翻訳者さんが集う場所・・・
そう思って近寄りがたい・・・と思っていたんですが、昨年、常連メンバーの帽子屋さんに「おいでよー」とお声をかけていただき、勉強会に混ぜていただきました(ガクブル)。その時の雰囲気はやんわりとこちらに書いています。

そのご縁で、本日開催の翻訳フォーラム大オフ会2014のシンポジウム部門のお手伝いもやらせてもらいました。(残念ながらシンポジウムのチケットは発売直後に完売御礼。人気アーティストのチケット並のプラチナとなっています)

私の担当は、データの整理みたいな事務っぽいお仕事なのですが、幹事のみなさんのやりとりも暖かくて、やる気と熱気を感じられて楽しくやらせていただきました。そして訳文をたくさん見られるので勉強にもなりました・・・ニヤリ

残念ながら、仕事が山積み、週末にやらないといけないことがどどっと押し寄せてしまって今回参加はできないことに。参加される方はどうぞ楽しくて有意義な時間をお過ごしくださいねー。

翻訳フォーラム大オフ会 2014の案内サイトはこちら

Ustreamが第2部「辞書とコーパス」のみ中継あるそうです。
時間は13:00~14:15の予定。
http://www.ustream.tv/user/HonyakuForum


2014年3月6日木曜日

情報収集に便利なツールPocket

毎日のように、TwitterやFBに面白そうな記事や写真が流れてきます。
今はちょっと読めない、後でゆっくり読みたい、お風呂の中でさらっと読むだけでいいやなどなど、
気にはなるけど、後で読みたい、という記事をまとめて管理するよいツールを見つけました。

Pocket というアメリカ発のサービス。
イメージとしてはPinterestの記事(コンテンツ)版という感じでしょうか。
タグを使って情報を管理できるのも便利です。

今までFBで見つけたものは、「後で読む」とメモだけ書いて自分のWallにシェアしてきたんですが、
本当にシェアに値するかどうか(自分の友達に見せる価値があるかどうか)などの判断をする前に投稿しなくてはならず、また時系列でしか管理できないので、時間が経つともう探すのが大変・・・ということもありました。

Pocketは見た目もすっきりしているし、操作も覚えるというより本能的にちゃちゃっとできます。iOSアプリもあるので、電車で記事を読んだりもできそう・・・と欠点が見当たりません。

まず嬉しいのは、記事を集めるのがすごく簡単。Chromeのアドオン機能で、気になる記事のURLを開いたら、アドオンボタンをワンクリックで保存。タグもその場で入力できます。

そして、集めてきた記事を一覧表示させるとこんな感じ。



タグで絞って表示できたり、リスト表示も可能。タイトルなどで検索もできます。

また実際に読む際も、このアプリの中で読むこともできるし、実際の記事のURLまで読みに行くこともできます。

インターフェイスのデザインもUIも優れているこのサービス。隙間時間のよいパートナーになってくれそうです。

優れた記事の多読は、翻訳の仕事でも大切なこと。このツールをうまく利用していきたいなと思います。

追記(3/9)
気づいたらTwitterにもこのPocketにワンクリックで保存できるボタンが付いていました!
ちょっと読みにくいかしら。
お気に入りのツイートをまとめて管理できて、これも便利ですよー

2014年3月5日水曜日

Tradosの解説本”SDL Trados Studio A Practical Guide”が出たらしい!

今朝、TwitterのTLでドラゴン先輩が


とツイート。
私も虎使い(Studio2009)なので、ちょっと気になるーと思いつつ、きっとあの付属の超意味不明なPDFマニュアル程度のモノだったら嫌だナーと思って様子を静観しておりました。

その後Facebookでも同書の話題をチェックしたところ、出版社さんはとてもしっかりしていて、良い本を出している、という評価なので、大丈夫なのかもしれませんね。


 Kindle版なら1000円ですし、買ってもいいのかもしれないのですが、
まぁ他に欲しい本があるので、とりあえずwishlistに入れて我慢。
続報があればご紹介したいと思います。



教材:新崎 隆子&高橋 百合子著『眠った英語を呼び覚ます―DLS英語学習法のすすめ』を買った

先日、NHK国際研究室のセミナーに参加し、講師の新崎先生から英語学習方法としてDLSの紹介がありました。

通訳のメソッドを使った英語の習得法ということで、
英語のメッセージを聞いてメモを取り、その場ですぐ聞いた内容の要約を英語で返す練習をしました。

これがちょうど今私が課題としている情報の選択というか、一番大事なメッセージを把握することの訓練に有効なのではないかなと思い、先生が10年ほど前に出されたこの本を買ってみました。



実は新著でもこのメソッドをさらに進化させたものを記しているそうなのですが、
まずは中古で安価に入るこちらでトライ。よかったら新著も試してみようかなと思っています。


新著「英語スピーキング・クリニック 通訳訓練法で鍛える知的英語力 」

幹となるメッセージだけを選びとってまとめあげることの訓練ってなかなか独習が難しいと思っていたので、この本でやり方をマスターし、自分でスラッシュリーディングなどと合わせて、日常課題のひとつにしていけたらいいかなって思っています。

英訳も課題が山積してるし、やらねばならないことに埋もれずに、有効な方法で最短距離を狙いますよ!

2014年3月4日火曜日

通訳翻訳ジャーナルのコラム「プロが伝授!通訳スキルアップTips」が勉強になるー

通訳翻訳Web内にあるコラムが勉強になるのでご紹介。

プロが伝授!通訳スキルアップTips

このシリーズは、現場で活躍中のプロのみなさんのお仕事のコツを紹介しているコーナーなのですが、専門用語、翻訳と通訳の兼業、通訳の準備というテーマがすでに掲載されています。
バックナンバーはこちらに。


今回は会議通訳・翻訳者の関根マイクさんの「第5回 言葉ではなく、アイデアを書き留める
ノートテイキングについてのコラムで、今回から合計7回の連続シリーズになるようですね。

先日、某大手通訳学校の体験講座に行った時、ノートテイキングについて何かアイディアを盗めたらいいなーって思っていたのですが、先生から出た言葉は、「人それぞれ、自分で工夫してください」とな。
えーっ 手取り足取りでなくてもいいけど、もうちょっとなんかないの?と思っていたので
大変興味深くコラムを拝読しました。

このコラムで「ノートテイキングを体系的に学ぶ」必要性を訴えるマイクさん。ですよね、ですよね。
体系的に学ぶ一助として、ノートテイキングの古典的な基本書を引いて7つの原則を紹介。初回にあたる今回の連載では7原則のトップバッター「1. 言葉ではなく、アイデアを書き留める」が解説されています。

ちなみにマイクさんのノートは英語と記号で構成されているそう。
私は英→日の時は日本語、日→英のときは英語だったりするんですが、あまりにテキトーすぎるのでしっかりこの7つの原則を身につけたいなと思います。

次の更新がありましたら、この記事に追加していきたいと思います(この後6回連続の予定だそうです 3/6)。

・・・・・・
原則2 「略語のルール」につい更新がありました。

ノートを効率よく、再現性高く取るために、単語の省略方法のコツと時制の表記、レジスターの略し方について書かれています。
具体的な方法などはぜひ記事をお読みくださいね!簡潔に要点がまとまっています。

ここでも大事なのは、まず「集中力を高めてメインアイデアをしっかり捉えること」(原則1)。その上でノートの記述に略語を活用しましょうというのが説得力あるなーと思いました。

私はいつも途中で時制が曖昧になってしまい、メインアイディアとしてとらえた雰囲気で時制を決めてしまっていたので精度に問題あると感じていました。
今後は今回ご紹介のあった時制の表記を活用して、より細かいニュアンスまで伝えられるようにできたらいいなと思いました。練習、練習!